April 30th, 2011

2011年4月24日復活祭聖餐礼拝説教「驚きの結末」”The Surprise Ending”岸野豊牧師

牧師説教, by admin1.

復活祭聖餐礼拝  2011424日 ヨハネによる福音書201-18

「驚きの結末」”The Surprise Ending”

多くのイスラエルの人々がイエス様に託していた夢がカルバリの丘の十字架の上で消えました。イエス様はユダヤ人をローマ帝国から解放してくれる人と思っていたのです。イエス様は歴史の中でダビデ王の再臨のように感じていたのです。

ユダヤの人々はイエス様がライ病、目の見えないものを治したのを見てきました。神様の愛についての教えを聞きました。彼らは叉放蕩息子の譬え、貧乏人に自分の持っていた最後のお金をあげた婦人の話も聞きました。

イエス様は人々にお互いを愛し合いなさい、特に誰からも愛されていないそのような人たちを愛しなさいと教えられたのです。人々はこのイエス様に心を惹かれたのです。彼は普通の人ではありません。イエス様が何か違う、何か神秘的な人であると思った人もいたはずです。そうです、イエス様は救い主、そしてイエス様は神様の国が私たちの真っ只中に来たと教えられたのです。しかし今やその夢がこの金曜日に敗れ去ったのです。イエス様は十字架に架かって死に、墓に葬られ、私達の夢は消え去ったのです。

イエス様に従ってきた弟子たちの希望は消えてしまい、叉、惨めな現実的世界へと戻されたのです。イエス様が墓に葬られてから3日目の日曜日にマグダラのマリアがまだ胸の張り裂けるような思いでやってきました。しかしそこで何が起こったかは皆さんの知っているとおりです。イエス様は墓の中に見つからなかったのです。

話しは変わりますが、ある家族のみなさんが一緒にテレビでイエス様の受難とイースターの出来をを見ていたのですが、まだ小さい娘さんは、イエス様が十字架の上で苦しんでいる姿を見て涙がとまりません。死んで十字架からおろされたイエス様がお墓に入れられる場面を見ていた娘さん、今度はスマイルの顔で言いました。「これからの所がいいところよ」と。

それはイエス様の復活の場面です。白い衣をきた二人のみ使いが、イエス様の葬られたその場所でマグダラのマリアに尋ねたのです、「女よ、何故泣いているのか?」と。墓の中にイエス様の遺体が見つからない、それはどういうことかわからない。そう言って振り向くと、復活されたイエスがいたのですが、マリアはそれがイエス様だと分からなかったのです。皆さんも経験したことがあるように、その目のまん前にいる人、まん前に在る物も涙によってはっきり見えないとこもあるのです。

しかしイエス様が「マリア」と呼ばれた時、その聞きなれていたその声でそこに復活されたイエス様がいるとわかったのです。同じようにイエス様は私たち一人ひとりの名を知っています。私達の全てを知っているのです。私達を全てを愛してくださっているのです。

イエス様の死と復活によって世界は変わったのです。死ぬことはもはや恐れることではありません。神様は私達に死に打ち勝つ復活の力を与えてくださるのです。

1991年にソビエト連邦が崩壊した出来事を皆さんご存知と思います。コミ二スト、共産党の時代には宗教の自由は認められませんでした。しかし共産党の政府が崩れたその日にソビエトだけでなく、周りの共産党の国々に、あるパス・ワードが広がっていきました。そのパス・ワードは、 “The Lamb Wins!” 「子羊による勝利」です。百年にも及んで共産党の政府の中で弾圧されていた宗教の自由、イエス様への信仰が再び認められたのです。

キリスト教の信仰は復活されたイエス様が私たちに永遠の命を約束されたことによって始まります。私達の恐れている死はイエス様の復活によって打ち負かされているのです。

The Newsweek Magazine に何年か前、こんな文章が載っていました。これはSouth Carolina州のGreenville county  department of Social services から、すでに亡くなるった人たちに送られてきた手紙の内容です。これは日本語に直さず、英語そのままで読んでみます。

“Your food stamp will be stopped effective immediately because we have received notice that you passed away. Thank you for your attention to this matter.  You may reply if there is any change in your circumstances.”

そのChange in your circumstancesができるのはイエス様だけです。イエス様は生きています。イエス様は生きているからこそ私たちも永遠に生きることができるのです。

ここ23週間、私はマルタ、マリア、そしてラザロの話しをしましたが、イエス様からの直接な言葉をお聞きください。それは、「私は復活であり、命である。私を信じる者は、死んでも生きる。生きていて私を信じる者はだれでも、決して死ぬことはない。このことを信じるか。」です。(ヨハネによる福音書1125-26)

Christ has risen.  (Response) He has risen indeed.  Amen.

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