May 1st, 2014

2014年5月1日 詩編を読もう:創造主に向かって (詩編134)

詩編を読もう, by admin1.

復活祭が終わって、第二週目に入っている。今週は134編を読む。3節しかないので、すぐ読めてしまう。 何度も読んで、いつものように気になる言葉や節はなにか? 詩編の作者の気持ちになってどのようなことを詠っているのか、よく考えてみよう。そして神はこの詩編134編を通して何を語りかけているか思いを巡らせよう。 

詩編/ 134編
1:【都に上る歌。】主の僕らよ、こぞって主をたたえよ。夜ごと、主の家にとどまる人々よ
2:聖所に向かって手を上げ、主をたたえよ。
3:天地を造られた主が/シオンからあなたを祝福してくださるように。

気になる言葉や節はなんだろう? 私の場合は、「聖所に向かって手を上げ」という言葉。イスラム教の方々が、一日5回お祈りをして、そのたびごとに、メッカに向かって手を上げ、ひれ伏し祈る様子を思い浮かべている。 

詩編作者の立場を思い、この詩編を読む時、134編は120編からずっと続いていた「都に上る歌」の詩編集の最後になっていることに気づかされた。エルサレム(シオン)に向かう巡礼の旅を続ける人々に、1節で、夜ごとにも集まって、主をたたえるようにと呼びかける。 2節では、言葉通り、聖なる所に向かって、手を上げて、主をたたえるように。3節では天地を創造された主は、(遠く離れたシオンから、また、旅の途中でどこにいても、祈りに答えて)祝福してくださるように、という祈りの言葉で、詩編134編が、また「都に上る歌」の詩編集が終わる。 

この詩編を通して、天地を創造された主が、私たちに何を語りかけておられるのだろうか? 私は今週火曜から4日の日曜まで、パシフィカ教区の総会があって、ハワイのホノルルに来ている。パシフィカ教区はオレンジ郡からメキシコとの国境までと、ハワイ州が教区に含まれる。総会は一年に一回行われるが、7年に一回は、ハワイで総会が行われることが決まっている。2014年は、たまたまその年にあたり、牧師たちと各教会の信徒の代表者たちが集まって、礼拝の時、バイブルスタディの時、財務報告や来年度予算の承認などもある。ハワイ滞在中に「都に上る歌」の詩編集の最後を読んでいることで、いろいろなことを考えさせられる。以下に記しておきたい。
普段生活をしている場所から遠く離れて、特に太平洋の真ん中のようなところにいようが、聖所に向かって真剣に祈るようにと呼びかけられているように思う。聖所とは、決して地理的にどこどこに向かうということではなく、心を、すべてを造られた、つまりこの地球も、太平洋も、ハワイの島々をも創造された主に向けること。 そして、全知全能の主をたたえることの大切さを、主ご自身がよびかけてくださっているように感じる。

わたしは、たしかに自宅を離れて旅行中だが、考えてみると、この地球という場所に、すべての人々が生まれ、旅をしており、この地球に生まれた全員が、いつかはその旅を終えて、天の家に戻るという時がくるということも、主が語られているように思う。 復活ルーテル教会では、英語部の方で先週金曜に天に召された方がおり、10日にメモリアルサービスが予定されている。そして、日本語部の皆さんの中にも、体がとても弱ってきておられる方々が何人かいる。しかし、体が弱っていようが、すべてを造られた主なる神が、祝福を下さり、この地球上での旅をおえようが、復活節にあって、永遠という単位で、復活の主、救い主イエスとの関係が続くことを覚える。アーメン

安達 均 

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