October 16th, 2014

2014年10月16日 詩編を読もう:新しい歌 (詩編96:1-9)

詩編を読もう, by admin1.

2014年10月16日 詩編を読もう:新しい歌 (詩編96:1-9)
今週は詩編96編の1 節から9節を読む。いつものように気になる言葉や節は何かを挙げる。次に、詩編の作者の気持ちになってどのようなことを詠っているか、よく考える。そして神はこの詩編箇所を通して私たちに何を語りかけているか思いを巡らせたい。

詩編 96編
1:新しい歌を主に向かって歌え。全地よ、主に向かって歌え。
2:主に向かって歌い、御名をたたえよ。日から日へ、御救いの良い知らせを告げよ。
3:国々に主の栄光を語り伝えよ/諸国の民にその驚くべき御業を。
4:大いなる主、大いに賛美される主/神々を超えて、最も畏るべき方。
5:諸国の民の神々はすべてむなしい。主は天を造られ
6:御前には栄光と輝きがあり/聖所には力と光輝がある。
7:諸国の民よ、こぞって主に帰せよ/栄光と力を主に帰せよ。
8:御名の栄光を主に帰せよ。供え物を携えて神の庭に入り
9:聖なる輝きに満ちる主にひれ伏せ。全地よ、御前におののけ。

気になった節や言葉はどこだろう? 私の場合は、1節にある「新しい歌」という言葉と、「諸国の民」という言葉が3節、5節、7節と3箇所に登場していること。 

詩編作者の気持ちを想像しながら今週の詩編を読んでいきたいが、まず、簡単に3節ごとにその要旨をまとめてみたい。 1-3節では、すべての国の人々に新しい歌を歌って、主を賛美するように、呼びかけている。 4-6節では、主が天を造られたという、主を賛美する最大の理由が詠われていると思う。 7-9節では、だから主にひれ伏し崇拝するように。 1節ごとに読んでいきたい。詩編作者は、すべての人々に新しい歌を主に向かって歌うように呼びかける(1節)。主に向かって、主の御名をほめたたえるように。毎日毎日、主の救いの吉報を告げ知らせよう(2節)。すべての国々に、主の栄光と、その驚くべき御業を語り伝えよう(3節)。 主は大いなる方で大いに賛美される、(諸国の人々がそれぞれに描いてきた様々な)神々を超越しており、もっとも畏れおおい方(4節)。 主は天を造られた方であり、諸国の民の思い描いてきた神々はむなしい存在(5節)。主の御前には栄光と輝きがあって、聖所は力があり光輝いている(6節)。だから諸国の民よ、皆、主に帰するように。栄光と力は主のもの(7節)。御名の栄光を主に帰するために、供え物を持って神殿の中庭に入り(8節)、聖なる輝きに満ちた主の前にひれ伏せ。すべての民よ、主の前におののくように(9節)。

この詩編箇所を通して、主なる神は現代の私たちに何を語っておられるのだろうか? 以下、三点ほど気づいたことを書いておきたい。

一つ目は、10月19日に与えられている福音書、マタイ22:15-22の中で、イエスは「神のものは神に返しなさい。」と言われる。この言葉は「神のものは神に帰(き)しなさい。」と書いても良いと思う。与えられた詩編の6-9節と大いに重なってくる部分があり、私たちの身の回り、すべては神が創られたもので、私たちも、神に創られたもの。だから、私たち自身を礼拝で捧げるという気持ちに導かれる。

二つ目は、「新しい歌」という言葉に、大きな響きを感じる。というのは、復活ルーテル日本語部のメンバーは、今年の12月14日に予定されているクリスマスコンサートで、英語部の聖歌隊に加わるよう招かれている。多くのメンバーにとって、まさに新しい歌となる。10月19日、朝10時から日本語部メンバー向けに特訓がはじまる。

三つ目として、詩編96編は昨年5月にも取り上げているが、今年は10月半ばのクリスマスの準備を始める時にこの詩編を読むと、有名な讃美歌「諸人(もろびと)こぞりて」を口ずさみたくなる面もある。「諸国の民」という言葉を繰り返し詠う今週の詩編は、まさに「諸人ごぞりて」だと思う。 クリスマスまでには、10月26日の宗教改革記念礼拝があり、11月2日の復活ルーテル教会における日本語宣教26周年特別記念礼拝もあり、11月末にはサンクスギビングの時を迎える。 それぞれの時、諸人に、また、病で苦しんでいる者、仕事や家庭の悩みをかかえる者、家族や親友を亡くし深い悲しみの中にある者の心に中に、主イエスキリストの癒し、慰め、慈しみが、しみ込み、喜びの扉が開かれるように祈る。アーメン   
安達均

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