April 10th, 2011

シーダーミールの支度準備経験談 Day 民

証し、その他, by admin1.

 2月17日に過ぎ越しの食事の準備を引き受けてから2ヶ月経った。噛めない食物を口に入れてしまったようにそれを噛みこなして飲み込めるようになるのに2ヶ月かかったとも言える。

4月1日までの過程はつぎのようである。

*  インターネットでユダヤ教の過ぎ越しのしきたりを何箇所か調べる。

*  コーシャーフードの情報をインターネットで調べてコーシャー食料店を訪れる。

*  メニューを定めてレシピを印刷する。

*  買い物のリストを作る。

*  料理に必要な器具を集める。

1週間後には印刷した情報を持ってタステインの食料品店に行った。すでに何ページかのシーダーペサ(正式な過ぎ越し祭りの礼式)の情報を持っていたので、それを見せながら必要品の確認をするためである。レジには20代位に見える若い女性が殆ど化粧なしでおり、ヤムカスまたはキッパス(yamulkes,kippahs)を頭にのせた年長の男性が肉のカウンターの後ろにいて父親だろうと想像した。彼女から一番最初に知った事はシーダーの皿が必要でBed and Bath Beyondはユダヤ人が経営者の店なのでそこで買うと良いだろうと言われた。行っているついでだと考えて買えるものは皆買い入れることにして、羊の骨、マッツァ、マッツァボールスープ、甘いワインを買った。しかし後にワインでなくグレープジュースを買うことになったのだが。肉にはチキン、魚、またはビーフブリスケットをすすめられ、これはほとんど情報は一致している。クリスチャンの過ぎ越しに羊を使う理由は私がまだ調査すべき箇所である。

同じ頃、芙美さんは英語と日本語の式文にとりかかり、その式文を見る事を頼まれたので最初は料理だけだと簡単に考えていたのだが、ユダヤ教の礼式を理解する必要があると思われて、印刷したものを、実際の式の様子を想像しながら何回も読み直しするのだがユダヤ人向けに詳細に説明してあるようでも、見た事もない状態を想像するのは簡単ではない。ビデオも買えないわけではないだろうが出費を避けて買わないことにした。式名はヘブライ語で進みそれの意味は書いてあるが言葉を暗記するのも簡単ではない。結果としてはLCRの式文がすでに出来てから、抜けているところがあるのに気づいたのは、私が理解するのに

5週間以上かかったからである。

シーダー専用の皿をon lineでBed and Bath and Beyond で見てみると最低値で100ドル以上もするので、結果としてはE-Bayで新品を購入した。今になってこそ解り始めたのだがユダヤ教は過ぎ越しを年中で第一の大きな祭日として日暮れに始まり夜中まで続く、それで各自椅子には枕を与えられて左に(理由はまだ調べていない)よりかかりながら、話を聞きながら(語り)過ごすのである。これもまだ調べが終わっていないが7日、8日と続けられるシーダーもあるようである。

エジプトから奴隷で苦しむユダヤ人を自由にした神を褒め称え,神が約束したメサイヤが来る日を待っているのである。最近はクリスチャンが過ぎ越しの礼を持つ事が広まりつつあり、ユダヤ教の人が来てやってくれる例もある。ユダヤ教だけに限らずケーターリングで食事をそろえる事も出来る。ホワイトハウスではクリントン大統領の時期以来行われていると知った。私は並みの人間で私の個人が理解した事を述べているので間違いはたくさんあるだろうことを承知しておいてほしい。クリスチャンの過ぎ越しの礼はイエスという救い主-メサイヤがすでに来られていることから、イエスの「最後の晩餐」(それは過ぎ越しの食事であった)に注目して羊として身をささげられた(イエス、聖霊、神)三位一体を感謝することがユダヤ教の過ぎ越しと異なるのだなと過ぎ越しの日が過ぎて三週間経た今やっと理解し始めた私である。理解した時点で言えるのは、長時間のユダヤ教の晩餐はクリスチャンの式には無くて、シンボルである食べ物を祝して食べ、四部に分かれている式の二番目から三番目の感謝の式にすぐ移り、晩餐は省く事が大きな違いではなかろうか。ユダヤ教ではアメリカのサンクスギビングやクリスマス・デイナーに価する豪華な晩餐が第二と第三との間に時間をかけて行われる。

シーダーという意味は「定められた」とか「規則」と訳すればいいのだろうか。家の準備(清潔、掃除など)皿の準備(ポークをのせた事がない皿)食卓の準備,式礼の役を果たす人、リーダーの服の色(白)質問、答えと全部「定められていて」それに従って式は進められる。間違った皿を使う事を避ける為その日専用の食器を使う人もあるようだ。急いで焼くマッツァの中には濡れていない粉があるとすればそれが水にぬれて醗酵することを予防するために水分を食卓や食器から取り除くのに特別の注意をはらうようだ。

 4月1日の食事の内容は別紙を見て頂きたい。チョコレート以外は自然の物を求めて、2千年前には無かっただろうと思われるものを使うのは避けた。干し杏など値が高いけれど自然乾燥品を使用した。自然加工品は安くないと言える。苦労話を語るとすれば、ユダヤ教の式は一定しているがクリスチャンの過ぎ越しはそれぞれ違っていて統一していないことであろう。食品も瓶詰めのアップルソース、ホースラデイシュや小麦粉のケーキを使っているのもあった。

 出エジプト記の時代にさかのぼり話を語り続けるこの儀式のことを書くには限がない。リクエストがあるならこれに関することをまた書いても良いと思う。

岸野先生にはこれを学ぶ機会を与えていただいた事を感謝します。芙美さん、愛子Gさん、卵の責任の方々、その他テーブルのセットアップをしてくださった方に感謝します。

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