June 5th, 2014

2014年6月5 日 詩編を読もう:主の計らいに気づいて賛美せよ (詩編33:1-11)

詩編を読もう, by admin1.

今週は詩編33の1-11節を読もう。聖書日課によると5日から7日までは、12-22節を読むことになっているが、その箇所は昨年8月にも読んで、「詩編を読もう」に書いたので、敢えて詩編33編の前半を取り上げる。
今年の6月8日の日曜は、主の復活日4月20日を第一日目とすれば7週間後、50日目となり、聖霊降臨祭(ペンテコステ)となる。その10日前、つまり復活日から数えて40日目には、復活した主が天に昇って行かれた。主の昇天日から聖霊降臨日までの間は、弟子たちはどのような気持ちだったのだろうか?そんなことも考えながら、詩編33編に取り組まれたらどうだろうか? 
いつものように気になる言葉や節はなにか? 詩編の作者の気持ちになってどのようなことを詠っているのか、よく考えてみよう。そして神はこの詩編33編1-11 節を通して何を語りかけているか思いを巡らせよう。
 
詩編33編
1: 主に従う人よ、主によって喜び歌え。主を賛美することは正しい人にふさわしい。
2:琴を奏でて主に感謝をささげ/十弦の琴を奏でてほめ歌をうたえ。
3:新しい歌を主に向かってうたい/美しい調べと共に喜びの叫びをあげよ。
4:主の御言葉は正しく/御業はすべて真実。
5:主は恵みの業と裁きを愛し/地は主の慈しみに満ちている。
6:御言葉によって天は造られ/主の口の息吹によって天の万象は造られた。
7:主は大海の水をせき止め/深淵の水を倉に納められた。
8:全地は主を畏れ/世界に住むものは皆、主におののく。
9:主が仰せになると、そのように成り/主が命じられると、そのように立つ。
10:主は国々の計らいを砕き/諸国の民の企てを挫かれる。
11:主の企てはとこしえに立ち/御心の計らいは代々に続く。

気になる言葉や節はなんだろう? 私の場合は11節の「御心の計らいは代々に続く。」  

詩編作者の立場を思って詩編33編を読んでいきたい。 1節では、要は「喜んで主を賛美する讃美歌を詠おうよ」と礼拝に集まる人々に向かって呼びかけているようだ。 2節では琴に合わせて、つまり楽器にあわせて讃美の歌を歌おうと、さらなる呼びかけ。いわば詩編の讃美歌のお決まりのパターンではじまっている。そして、このお決まりのパターンではじまる詩編は、その後で、賛美する理由が詠われる。しかし、3節に入っても、まだ賛美する理由は詠われず、「新しい歌を」とか「美しい調べと共に」という言葉も出てきて、いつものお決まりのパターンではなく、新しく喜び叫ぶようにと呼びかける。そして、4節から11節は、すべて、主を賛美する理由が詠われていると言ってよいと思う。 敢えて一節一節は書き出さないが、7節に「大海の水をせきとめ」とあるように、特定の歴史的事件を詠う部分もあるが、4節「御業はすべて真実」とか、11節の「御心の計らいは代々続く。」と詠っているように、主の一環した正しさ、力強さを詠っている。

この33編1-11節を通して、主なる神は私たちに何を語られているのだろうか? 「新しい歌を」との呼びかけに応えて、私たちの礼拝でも新しい讃美歌を詠うことの大切さを感じる。 讃美歌21はそのような呼びかけの中で、編集されていった讃美歌集だと思う。 復活ルーテル教会でも、讃美歌21から、近年たくさん詠うようにしている。最初はちょっと歌いづらいと思うことはあっても、讃美歌21の歌詞は過去の讃美歌の言葉に比べて分かり易く、讃美歌21も美しい調べに満ちている。 また、私たち自身の体験、証を、詠うような賛美の詩を作って、それに美しい旋律をつけて歌うように、とも主なる神は呼びかけてくださっているように思う。 私たちが普段生活している中でも、たとえキリストの姿は見えなくても、実は神の働き、キリスト神の愛、聖霊の導きは時代を超えて存在している。そして、一環した主の計らいに気づかされて、感謝したい、賛美したい、喜びの叫びをあげたい、そういう気持ちを讃美歌にして歌うように呼びかけられているようだ。 アーメン
安達均

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