June 12th, 2014

2014年6月12 日 詩編を読もう:トリニティ(三位一体)が満ちる世 (詩編8)

詩編を読もう, by admin1.

今週は詩編8編を読む。この詩編は15日の日曜が三位一体主日であり、三位一体にちなんで与えられている詩編。じゃ、三位一体とは、「父」と「子」と「聖霊」が「一体(すべての創造主なる神)」という教えだが、父と子と聖霊が一体であることを知的に理解することは難しいように思う。それよりか、三位一体という言葉(英語ではトリニティという言葉)により、いかに創造主なる神が私たちの実生活に関わっておられるかを感じることが大切なことだと思う。そして、詩編8編が、それを感じるための助けになるように思う。 

いつものように気になる言葉や節はなにか? 詩編の作者の気持ちになってどのようなことを詠っているのか、よく考えてみよう。そして神はこの詩編8編を通して何を語りかけているか思いを巡らせよう。
 
詩編 8編
1: 【指揮者によって。ギティトに/合わせて。賛歌。ダビデの詩。】
2:主よ、わたしたちの主よ/あなたの御名は、いかに力強く/全地に満ちていることでしょう。天に輝くあなたの威光をたたえます
3:幼子、乳飲み子の口によって。あなたは刃向かう者に向かって砦を築き/報復する敵を絶ち滅ぼされます。
4:あなたの天を、あなたの指の業を/わたしは仰ぎます。月も、星も、あなたが配置なさったもの。
5:そのあなたが御心に留めてくださるとは/人間は何ものなのでしょう。人の子は何ものなのでしょう/あなたが顧みてくださるとは。
6:神に僅かに劣るものとして人を造り/なお、栄光と威光を冠としていただかせ
7:御手によって造られたものをすべて治めるように/その足もとに置かれました。
8:羊も牛も、野の獣も
9:空の鳥、海の魚、海路を渡るものも。
10:主よ、わたしたちの主よ/あなたの御名は、いかに力強く/全地に満ちていることでしょう。 

気になる言葉や節はなんだろう? 私の場合は1節と10節に二回登場している。「あなたの御名は、いかに力強く/全地に満ちていることでしょう。」

詩編作者の立場を思って詩編8編を読んでいきたい。 1節は合唱・演奏するにあたっての説明が書いてあるが、ギディトというのは、あるきまったメロディの名前だろう。2節の言葉、まず主への呼びかけがあり、全能の主が全宇宙にもこの地球上にも君臨してくださっている、と詠う。上記に書いたように、同じ言葉は最後の10節にも出てきて、この言葉により詩編8編をサンドイッチ構造にしている。サンドイッチの中身は2節の後半の「あなたの威光をたたえます。」という言葉から始まっている。3節にいきなり、幼子、乳飲み子たちの口(声)によって、神に刃向かう者から守る。と書かれている。この地球もさらに宇宙も、次世代、将来にわたって、健全であるように、神が働かれている。4節の言葉、詩編作者は夜空の星を眺め、神と全宇宙の関係について、さまざまな思いを巡らせたことだろう。5節は、とてつもない広い天、全宇宙にあって、この地に人間を創って、主が人間に心を留めてくださっている驚き。 いったい人間とは何者? 6-9節には、この地において、神が人類を信頼して任せていること。 それは、創世記1章26節にも書かれていたこと。そして10節、全能の主が全宇宙にもこの地球上にも君臨してくださっている、という意味の言葉を再び詠い、詩を閉じる。 

この8編を通して、主なる神は私たちに何を語られているのだろうか? 私には、すべてを創造された御方が、人類登場の時から、時代を超えて、人類に深く関わってくださっていることを覚える。 そして、創造主が人類にこの地の生態系を治めるように任せておられる。 しかし、所詮人類も創造主が造られた存在で、人類は創造主の管理下にある。管理下という言葉を使ったが、創造主が人間たちを細かく、「あれをせよ、これをせよ。」と指図しているわけではない。その管理は、人類を信頼して、任せきっているような面がある。

創造主なる存在は、一見、子供たちをほったらかして自由奔放に育てるような父親のような面がある。しかし、本当にほったらかしているのではなく、父の愛を示すために真理なる子、救い主イエス、をこの地球に2000年前に人として登場させた。 さらに創造主の息・風・聖霊をずっと送り続けてくださって、激しく私たちの実生活の中に存在してくださっている。 その人類とダイナミックに関わる創造主の存在が、三位一体(トリニティ)という言葉から伝わってきて、喜んでいるのは私だけだろうか?  
アーメン
安達均

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