October 8th, 2015

2015年10月8日 詩編を読もう:神の御業を仰げ (詩編90編12-17節)

詩編を読もう, by admin1.

2015年10月8日 詩編を読もう:神の御業を仰げ (詩編90編12-17節)
今週は10 月8 日から4日間にわたり聖書日課に与えられている詩編90編の後半12-17節を読む。いつものように、詩編を読み、気になった箇所、あるいはインパクトのあった言葉や節は何かを挙げる。次に、詩編作者の気持ちになってどのようなことを詠っているか、よく考えたいと思うが、昨年11月に1節から12節までをとりあげたが、前半に何が書いてあったかも、さっと振り返りたいと思う。そして神はこの詩編箇所を通して、現代のわたしたちに何を語りかけているか思いを巡らせよう。

詩編90編
12:生涯の日を正しく数えるように教えてください。知恵ある心を得ることができますように。
13:主よ、帰って来てください。いつまで捨てておかれるのですか。あなたの僕らを力づけてください。
14:朝にはあなたの慈しみに満ち足らせ/生涯、喜び歌い、喜び祝わせてください。
15:あなたがわたしたちを苦しめられた日々と/苦難に遭わされた年月を思って/わたしたちに喜びを返してください。
16:あなたの僕らが御業を仰ぎ/子らもあなたの威光を仰ぐことができますように。
17:わたしたちの神、主の喜びが/わたしたちの上にありますように。わたしたちの手の働きを/わたしたちのために確かなものとし/わたしたちの手の働きを/どうか確かなものにしてください。

気になる言葉やインパクトのある言葉としては、「私たちの手の働きを、確かなものに」という願いが二回強調されていること。 
 
詩編作者の立場を思って詩編90編を読んでいきたいが、1節から11節までには、どんなことが書いてあったか、ざっと振り返る。まず1節には【祈り。神の人モーセの詩。】となっていた。モーセの生涯を思って、後世の一人の詩編作者が詠んだものと思われる。2節から11節は、神は永遠という単位におられ、山や大地が生まれる前からおられる、それに比べれば、1000年といえども、一夜のごとく。ましてや一人の生きる70年ほどの期間は短いが、それでも私たちの罪はあらわとなり、労苦と災いのうちに過ぎ、神の怒りに気づかされる。 モーセにとっては、出エジプト以降、カナンに到着直前までの40年の日々に、民が神の思いに反する行いをし、本当に厳しい年月であったことを振り返っているように思える。
だから、生涯の日々を正しく数え、知恵(主を畏れる心)を得られますように(12節)。主よ、怒りのままでおられることなく、お戻りください。いつまで私たちを見放しておられるのですか、主の僕を励ましてください(13節)。朝には主の慈しみで満たして、(これから生きる世代の生涯は)、喜び歌い、祝うことができるように(14節)。主が民を苦しめられた日々、年月を思い返し、喜びを返してください(15節)。主の民があなたの業がすばらしいものであることに気付き、次世代のものたちが、あなたの光を仰げますように(17節)。主の喜びが、民の上に注がれ、私たちの手の働きがあなたの御旨にかなう確かなものとなりますように。

さて、与えられた詩編箇所を振り返るなかで、今、神が私たちに何を語られようとしているか、現代にあって、どういう意味を持っているのかを考えたい。数週間前には、栃木県周辺では大洪水が起こり、今週は北海道で大型台風が襲っており、今週はアメリカ東部では、洪水でたいへんなことになっている。このような時代、神の怒りだといわれる方がいたりする。私には、本当に神が怒っておられるかどうかはわからない。 今週火曜と水曜の二日間だけ、教会の新しいリーダ育成のためのカンファレンスがあり、バークレーの神学校まで出張していた。東部の各地で起こっている洪水等のため、参加予定の方で来れない方々がいた。 また、サウスカロライナからなんとかかけつけることができた牧師は、教会員の方々で、洪水の被害に会われている方がいるとのことで、教会のスタッフや、教会員の方々となんども電話連絡をとりあっていた。それでも、研修会のディスカッションにもよく参加されていた。さらに、彼の結婚相手は、ハーフジャパニーズで、彼の義理の母は熱海で育ちとのことで、私に親しく話しかけたりしてくれた。彼が指を動かし、電話をかけていたその相手は、洪水の真っ只中に置かれている町に住む人々。それを思うと、彼からの暖かい語りかけがどんなに心強いものか、想像がつく。教会、主イエスの体、に仕える者の手が、主の御旨にかなって、どんな状況の中でも、神の愛が、主を畏れる者に伝わり、主の御業を仰ぐものに、主の威光が照らされているのだと思う。 アーメン
安達均  

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