December 31st, 2015

2015年12月31日 詩編を読もう:何事にも時がある(コヘレト3:1-13, 詩編8)

詩編を読もう, by admin1.

大晦日、そして年末年始を過ごす時期である。 聖書日課では、大晦日と元旦は詩編8編が与えられているが、さらに大晦日に与えられている旧約聖書箇所、コヘレトの言葉3章1-13節も読んで、各自、2015年あるいは過去を振り返り、2016 年そして将来を展望し、観想の機会を持っていただければと思う。 

コヘレトの言葉3章
1:何事にも時があり/天の下の出来事にはすべて定められた時がある。
2:生まれる時、死ぬ時/植える時、植えたものを抜く時
3:殺す時、癒す時/破壊する時、建てる時
4:泣く時、笑う時/嘆く時、踊る時
5:石を放つ時、石を集める時/抱擁の時、抱擁を遠ざける時
6:求める時、失う時/保つ時、放つ時
7:裂く時、縫う時/黙する時、語る時
8:愛する時、憎む時/戦いの時、平和の時。
9:人が労苦してみたところで何になろう。
10:わたしは、神が人の子らにお与えになった務めを見極めた。
11:神はすべてを時宜にかなうように造り、また、永遠を思う心を人に与えられる。それでもなお、神のなさる業を始めから終りまで見極めることは許されていない。
12:わたしは知った/人間にとって最も幸福なのは/喜び楽しんで一生を送ることだ、と
13:人だれもが飲み食いし/その労苦によって満足するのは/神の賜物だ、と。

すべてに時があるという話。年末年始にあってじっくり読まれると良いと思う。有名な箇所なので、過去に聖書で読まれたことがあるか、何かで引用されたのを聞くなり読むなりされたことがあると思う。自分でこの箇所をじっくり読んでいかがだろうか。 私が中学生のとき、幾何学の先生が、一枚の紙を空中になげて、落ちてくる様子を生徒に見せて、「何がおこっているかわかるか?」と質問した。 答えに困って、全員、だまっていた。 すると、「何事が起こるにしても、すべて、時間の経過の中で起こっている。」という話をされた。

詩編8編
1:【指揮者によって。ギティトに/合わせて。賛歌。ダビデの詩。】
2:主よ、わたしたちの主よ/あなたの御名は、いかに力強く/全地に満ちていることでしょう。天に輝くあなたの威光をたたえます
3:幼子、乳飲み子の口によって。あなたは刃向かう者に向かって砦を築き/報復する敵を絶ち滅ぼされます。
4:あなたの天を、あなたの指の業を/わたしは仰ぎます。月も、星も、あなたが配置なさったもの。
5:そのあなたが御心に留めてくださるとは/人間は何ものなのでしょう。人の子は何ものなのでしょう/あなたが顧みてくださるとは。
6:神に僅かに劣るものとして人を造り/なお、栄光と威光を冠としていただかせ
7:御手によって造られたものをすべて治めるように/その足もとに置かれました。
8:羊も牛も、野の獣も
9:空の鳥、海の魚、海路を渡るものも。
10:主よ、わたしたちの主よ/あなたの御名は、いかに力強く/全地に満ちていることでしょう。

上記のコヘレトと詩編を読みつつ、時と永遠ということを考えさせられた。人間は、この世に生きている時間と、それを超えた永遠の中に生きている。 それは、復活の命、永遠の命。  

今という年末年始の時を感謝し、そして永遠の命に感謝し、主の御名を讃えつつ!
安達均

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