3月21日 詩編を読もう:御手をもって (詩編 31:10-17)
24日の日曜からは、Holy Week 、聖週間、を迎える。日本語では受難週と呼ばれたりもする。
イエス・キリストが十字架を担ぎ、そして、十字架に架かられる時を覚える週。
詩編31編の6節(口語訳聖書では5節)に、「御手に私の霊をゆだねます。」という言葉が出ている。 この言葉、イエスが十字架に架かられ、息を引き取られる前に、話された言葉でもある。(ルカ23:46)
与えられた詩編31編10節から17節(口語訳聖書では9節から16節)をできれば3回くらい読み返そう。
10:主よ、憐れんでください/わたしは苦しんでいます。目も、魂も、はらわたも/苦悩のゆえに衰えていきます。
11:命は嘆きのうちに/年月は呻きのうちに尽きていきます。罪のゆえに力はうせ/骨は衰えていきます。
12:わたしの敵は皆、わたしを嘲り/隣人も、激しく嘲ります。親しい人々はわたしを見て恐れを抱き/外で会えば避けて通ります。
13:人の心はわたしを死者のように葬り去り/壊れた器と見なします。
14:ひそかな声が周囲に聞こえ/脅かすものが取り囲んでいます。人々がわたしに対して陰謀をめぐらし/命を奪おうとたくらんでいます。
15:主よ、わたしはなお、あなたに信頼し/「あなたこそわたしの神」と申します。
16:わたしにふさわしいときに、御手をもって/追い迫る者、敵の手から助け出してください。
17:あなたの僕に御顔の光を注ぎ/慈しみ深く、わたしをお救いください。
受難週を迎えるにあたって、準備はできているだろうか? そしてどのような事が起こることを期待されているだろうか?この「詩編を読もう」を読んでくださっている、お一人お一人、それぞれさまざまな人生の過程におられる。
10節から14節の言葉を読み返す中に、「この箇所が、自分にも当てはまる。」と思われるところがある方もいると思う。そして、受難週、イエスが十字架を担いで、歩かれたことを思い出したい。
どのような社会的な困難や、病の苦しみにあったとしても、15-17節にあるような言葉を覚えたい。
「わたしはなお、あなたに信頼し」という15節の言葉、この「なお」という言葉の意味をよくかみしめたい。
イエスが十字架上で、最後に「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます。」と言われたように、「その同じ御手をもって、わたしにふさわしいときに、助け出してください。」と祈れる者でありたい。
病の困難にある方、また家族の看病に追われている方、社会的困難に追いやられてしまっている方、職につきたくてもなかなかつけずにいる方、忙しくて健康的な食生活を送れずにいる方、さまざまな悩みの中にある方、、、それぞれに新しい局面が訪れますように。